鉄道雑感

「鉄道雑感」でありますが、鉄道に限らず様々な私見を述べていきたいです。

申し訳ない、車内販売

 皆さん、こんばんは。

 私は、埼玉県に住んでいまして、今、雨風ともに強いです。

 皆さんのところは、いかがでしょうか。

 

 雨風の音を聞きながら、今日はブログを書きます。

 テーマは、「申し訳ない、車内販売」ということで、鉄道の車内販売について、私自身後悔したことと車内販売についての現在の考えを書いていきます。皆さんにも共感して頂けることがあれば幸いです。

 

 

 

1.鉄道の車内販売の現状

 鉄道の車内販売は、主に新幹線や在来線の特急列車で食べ物(駅弁・サンドイッチなど)やコーヒーなどの飲み物、おつまみなどをワゴンサービスにて車内を回って、お客様に売るものです。

 しかし、現在、この車内販売が行われている列車が非常に少なくなってきています。

その現状をお伝えします。

 

 JR北海道:基本的に車内販売は無いです。

 

 JR東日本:新幹線は、「はやぶさ」、「はやて」(東京~新青森間)、「こまち」(東京~盛岡間)、「つばさ」、「とき」

 在来線は、「あずさ」、「かいじ」、「ひたち」、「スーパービュー踊り子」、「いなほ」の新潟~酒田間のみです。

※車内販売でも、2019年3月のダイヤ改正から、弁当・サンドイッチなどの軽食類・デザート・お土産の販売はなくなりました。

 7月1日から、ホットコーヒーの販売もなくなり、ペットボトル系の飲料・お菓子類・おつまみ・酒類のみの販売です。

 

 JR東海:新幹線「のぞみ」「ひかり」

 

 JR西日本山陽新幹線「こだま」以外の新幹線のみ

      臨時イベント列車など

      在来線特急は無し

 

 JR四国:基本的に車内販売は無いです。

 

 JR九州ゆふいんの森A列車で行こう指宿のたまて箱などの観光特急列車のみ

 

 車内販売が縮小したのが、顕著になったときは、「2019年の3月ダイヤ改正です。

 ダイヤ改正前までは、JR北海道JR四国でも車内販売があり、JR九州でも九州新幹線の車内販売はありました。

 いまや、車内販売が実施されているのが、新幹線と観光列車が中心であるのが、現実の姿です。

 

2.車内販売が縮小された原因

 車内販売が縮小された原因は、主にこの2つです。

①そもそも、車内販売を利用するお客様が少ない。

 車内販売の価格は正直、高いです。例えば、いろはすの水は、エキナカのコンビニ「NEW DAYS」では108円で売っていますが、車内販売は140円です。

 ホットコーヒーも「NEW DAYS」で買うと100円ですが、車内販売で買うと300円です。

 私自身も、車内販売が高かった為、近くのコンビニでペットボトルを買ったり、事前にスーパーでお菓子を買ったりすることが多かったです。

 価格が高い為、車内販売を避けていたお客様も多かったのではないかと思います。

 また、都心部では、どの駅にも「NEW DAYS」があり、駅から降りればスーパーマーケットやコンビニがあり、車内販売は必要もないくらいです。

 それを考えると、エキナカの充実や街ナカの充実によって、車内販売の必要性が薄れてきたのも必然であると言えます。

 

②車内販売をするスタッフが不足している

 車内販売をするスタッフが不足しているということも聞いております。車内販売を増やせば、スタッフの負担が増えることも考えられます。

 

3.車内販売が縮小した今の僕の心境・・

 車内販売が縮小した今、車内販売を利用せずに後悔していることが多いです。

 自分自身が利用しなかった為に今まで築かれたものが無くなるわけですから・・。

 なぜなら、車内販売にもメリットがあるから

 例えば、寝坊して、慌てて行ってギリギリで列車に乗るのに間に合ったということがあった時、「一杯コーヒーが飲みたい」と思えば、値段が高くても飲むことでしょう。そのときの一杯のコーヒーは格別でしょう。

 

 あとは、自分の最後の思い出、スジャータのアイスクリーム」今年のダイヤ改正前に乗ったかいじ号で食べたあの味、それは車内販売以外では、味わうことができません。

 アイスクリーム、あの固いアイスクリーム、買ってから暫く経たないと固くて食せません。その時は、買ってから5分程して食べられたでしょうか。やっと食べられるアイスクリーム、その味は・・

 

 とてもおいしい!その一言。私は、サーティーワンレディボーデンのアイスクリームも大好きですが、それとは、一線を画したおいしさです。これだけ濃厚なのにとてもさっぱりとしたアイスクリーム、感動しました。

 

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スジャータ アイスクリーム(JR東海パッセンジャーズから抜粋)

 

 これです!この味にもっと早く出会えれば良かった。車内販売を利用しなかった自分に後悔です。

 

 確かに東京駅の売店でも売っている話も聞きますし、通信販売でもこのアイスクリームは売っています。でも、車内で食べるアイスクリームの体験は、車内でしかできないユニークなものです。その体験を失うということは、非常にもったいないことなのです。

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 2019年3月ダイヤ改正前の東京駅始発甲府行のかいじ号 E257系、2019年3月のダイヤ改正で当列車は「かいじ」の臨時列車のみの運転となりました。

 

 また、JR北海道、特に函館本線では「いかめし」や「かにめし」などの優良な駅弁があります。「いかめし」は森駅で「かにめし」は長万部駅の名物です。特急列車は停まりますが、こじんまりとした駅です。いかめしやかにめしは駅から降りれば、食べることができますが、駅から降りない限り口にすることはできません。

 特急の列車の本数も1時間以上に1本程度ですし、時間に余裕がない限り食べることはできません。車内販売があるからこそ、その味を知ることができるということができます。車内販売は、地方にも手が届く仲介役でもあるわけです。それを失うことは、地方の衰退のきっかけになるかもしれないということです。

 

 車内販売の弁当で思い出したことがあります。余談ですが、ぜひとも聞いて頂けるとありがたいです。

 山形新幹線で、山形方面から東京方面に帰るときでした。山形新幹線米沢牛で有名な「米沢駅」があります。米沢駅から福島駅に向かう途中、車内販売の方が米沢駅から受け取った「牛肉どまんなか」を販売しました。東京駅でも売られているとても有名な駅弁です。それを私は買いました。買って受け取った後、その温かさに驚きました。

 「何と温かい」、その記憶が残っています。

 食べてみると、「本当においしい。そぼろの肉が本当に味わい深くておいしい。」

 心の中でそう叫びました。それから、山形新幹線に乗るときは、だいたい「牛肉どまんなか」を食べています。いい思い出になったから。

 出来立ての駅弁、それを食べられる幸せさ。それを実現させた車内販売。

 列車の中で、出来立ての駅弁を食べられ、感動した方は多いことでしょう。今は、外へ行けばおいしい店もたくさんあります。だから、駅弁の必要性が少し薄まっているかもしれません。でも、車内で温かい駅弁が食べられるのは、貴重です。

 

 今まで思い出してみると、車内販売から貴重な体験を得たことを感じました。その貴重な経験を失った今、もっと車内販売を利用すれば良かったと後悔しきりです。高くても得られる価値はある、そう思っています。

 

 車内販売が廃止されるといっても、自分がたくさん利用して廃止に追い込まれるのと、自分が全く利用しなかった為に廃止になるのとでは、かなり違いがあると思います。

 

 自分がいっぱい利用していれば、「精一杯利用したけれども仕方ないか」と思えますが、利用しなかった為に廃止されたのであれば、「もっと利用すれば良かった」と後悔することになり、感情が全然違います。でも、後の祭りです。

 

 車内販売が復活することを願います。今度こそ車内販売を利用していきます。スジャータのアイスクリームを食べたいです。

 

 また、余談ですが、私が勤めている会社の近くにドンキホーテができました。今、駅から自転車で通勤しています。自転車で異常があった場合、前からあったホームセンターのカンセキにお世話になっています。カンセキドンキホーテよりも高いですが、親切にして頂いています。最近、自転車のチェーンが外れてしまい、調整をして頂きました。修理後、タイヤに空気がしっかり入れられていて、ブレーキもしっかり調整して頂いて自転車の走り心地が格段に上昇しました。親切にして頂いているカンセキさんには感謝をしています。

 ドンキホーテの方が安いですが、親切にして頂けるカンセキさんを大切にしていきたいです。大切なものを失いたくないので・・

 

 是非とも皆さんにとって大切なものを失わない為には、どうしようかを考えることは重要であると考えています。

 時代だといって流されたくはありません。

 「申し訳ない、車内販売」、ぜひともまた会いたいと願っています。

 

 皆さんは、台風が接近していますが、お体ご自愛下さい。

 これからもよろしくお願いします。